孤立無援でいじめられている人を黙って見過ごすことは絶対したくない。それが僕のポリシー【高須克弥】
書籍『ありがとう、松ちゃん〜松本人志問題をぶった斬る!』が話題に!
■裁判ではトンデモ裁判官がいるリスクがあるんだよ
助けに行くのは本能なんです。何も言われなくても、やれることがあったら何でもしてあげるからって伝えたら「ありがとうございます」って。今はとりあえず裁判。外であんまり余分な動きされると面倒なことになるから、向こうからは言ってこないんだと思うけど。裁判の支援っていうのはなかなか難しいよね。経済的支援ぐらいなもんだもん。でもさ、彼は別に経済的に困ってる人じゃないから。
スゴく僕が嫌だと思ってるのはさ、トンデモ裁判官が地裁には多いのよ。バカみたいな裁判官。司法試験受かるとさ、検事志望か弁護士志望、それから裁判官目指すのがいるじゃない。一番成績の悪いやつが裁判官に行くんだってね。それで、裁判官になったら、この世の事柄とは隔絶した生活を送るようになっちゃうんだって。世の中の動きに左右されないで、法律に正確な結論を出すのが優秀な裁判官、ってことなんだってさ。
あ、僕ね、さっき(インタビュー前)までゴルフやってたんだけど、ゴルフの事故の裁判、スゴく面白いよ。ドライバー打ったらさ、頭に当たって死んだ事故があったのよ。もちろん当てたやつが有罪なんだけど、その理由ってのがね。未熟な腕前にもかかわらず、自分の腕を過信して、ドライバーなどという困難な器具を使って球を打ったと。漫然と、こちらに飛ぶだろうという認識で、安全な方向に必ず打つという自信もないのに、使用したのは過失であるんだってさ。
ゴルフなんて、誰だってだいたいあの辺りに行くだろうなと期待を持って打つじゃない。とんでもないミスショットで真横にシャンクとかさ、とんでもない打球が出ることなんて誰にでもあるんだよ。裁判官は知らんのだよ、それを。ドライバーで安全に打つ義務があるってさ、義務なんてないですよ。安全かどうかなんて分からないけど、打っちゃうのが普通だよ。届かないと思ってても、打ち込んじゃってごめんなさいなんてのは、結構ありますよ。そういうのがいっぱいあるの。おかしな裁判。
僕も、負けた裁判がある。普通通り手術やってんだよ。だけどさ、傷跡が目立つっていうんだよ。普通の手術跡なんだけどね。しばらく時間が経てばキレイになるのに、手術後すぐに訴えてきてさ。自然に治るものなんだからって言ったんだけど、そいつは当たり屋みたいな患者でさ。
外国人の売春婦だったんだけど、おっぱいを大きくする豊胸術をやったんですよ。脇のシワのとこ切ったんだけど、ミミズ腫れみたいな傷は付いてるのね。それで、これでは仕事ができないって訴えてきたの。バカな、脇下げときゃ分かりゃせんのだし、時間が経てばキレイになるって言ってもさ、裁判官は見た目が可愛い売春婦のほうの肩持ってね。傷跡を目立たなく切る義務があるっていうんだ。
僕は加害者で、「俺みたいな手術うまい人間に何言ってるんだ」なんて威張ってるってことで、僕のほうが負けちゃってさ。仕方ない、二審で徹底的に戦おうって思ったんだけど、よく知ってる記者がアドバイスしてくれたんだよ。あのね、先生、これで戦って勝っても、いつまでも引っ張ってるとイメージダウンになるから、和解しちゃったほうがいいですよって。それで和解したんだよ、すっげえ頭来たけどさ。